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教員を辞める5つの理由【元教員が解説!退職までの4ステップ】

教員の退職理由と退職までの手順

・小学校の先生を辞める理由は?
・退職の仕方を具体的に知りたい!
・退職して後悔しないかな…?

教員を続けようか迷っている人や教員を辞めるための方法を知りたい人は、ぜひこの記事を読んで、参考にしていただければ幸いです。

本記事の内容
  • 小学校教員を辞める5つの理由
  • 退職の仕方を4ステップで解説
  • 退職してよかったこと【体験談】

9年間続けた小学校教員を辞めた私が、体験談も含めてお伝えします。

目次

小学校教員を辞める5つの理由

とにかく多忙

子どもたちがいる時間

休憩時間なし

小学校教員は、1年目から学級担任になることがほとんどです。

担任になると朝から夕方まで、子どもたちと一緒に過ごすことになります。

基本的には、一人で全教科を教えるため、休み時間も授業準備をしたり、子どもたちの様子を見たりして、自分の休憩時間はありません

私の知り合いの先生の中には、トイレに行く暇もなくて、膀胱炎になった先生が何人もいたよ

 気を抜く瞬間がない

  • 子どもの様子(学習の様子、子ども同士の関係性など)
  • 安全(トラブルや体調、危険なことをしていないかなど)
  • 時間(常に時間配分を考えている)

様々なことに気を配らなくてはならない教員には、気を抜く瞬間がありません。

いつも脳みそをフル回転させていました。

放課後(15:30頃)からやっと

 ・会議・学年研修・授業準備

 

放課後、保護者対応に時間がかかると、さらに自分で使える時間がなくなります。

また、「これって先生の仕事?」と思うような仕事(集金の集計や卒業アルバムの写真の選定→これは誰が何回映っていると数えるため苦労しました。)など、時期によって、様々な仕事が増えます。

毎日帰ったらご飯を食べて寝る、持ち帰った仕事をやる、という繰り返しでヘトヘトでした。

職場の人間関係

 どんなに大変なことがあっても、周りに信頼できる仲間や管理職がいれば、乗り越えることができるものです。

こんな人がいたら、退職したくなる…
  • 大声または子どもの前で叱る管理職
  • 守ってくれない管理職
  • 「私の言うことが絶対」というお局ベテラン教師
  • 子どものことなどを気軽に相談できない学年の先生

保護者からの要求や介入

私も保護者から理不尽なことを言われた経験があります。

特に、保護者より若い女性の先生は、言われやすいように感じます。

保護者との信頼関係が大切だとわかっていても、クレームになると落ち込みますよね。

子育てとの両立に悩む

私の姉も教員をしていますが、育休明けの仕事は本当に大変そうです。

仕事量は変わらないのに、保育園のお迎えの時間があり、仕事に充てられる時間が限られているので、思うように仕事ができないと言っていました。

もっと自分の子どもと過ごす時間がほしい!

 

また、私の友人の中には、子どもが小学生になったら、教員をやめると決めている人もいます。なぜなら、学校行事が重なって、自分の子どもの姿を見に行けないことがあるからです。

新しい教育に対する負担

今までの授業に加え、新しい教育が導入され、授業準備に時間がかかったり、授業自体に負担を感じたりする教員が多いです。

たとえば…

  • 外国語活動
  • プログラミング
  • GIGAスクール など

各学校で研修などはありますが、実際に授業に取り入れるためには、本を読んだり、教材研究したりと、自分で時間を作って学ばなければなりません。


一般的な退職理由は、以上です。

私自身が退職を決めた理由は、また別の機会に掲載したいと思っています。

退職の仕方を4ステップで解説

ここまで、退職する理由を紹介してきました。

小学校教員なら、経験したことがあったのではないでしょうか。

ここからは、退職までのステップを解説します。

STEP
退職したいと伝える
STEP
退職届を提出
STEP
事務の先生から受け取った書類を提出する
STEP
退職!

決断してしまえば、手続きは全く難しくありません。

ここからは、ステップごとに詳しく説明していきます。

【STEP1】退職したいと伝える

  • 時期:11月頃の人事調書提出の時がベスト
  • 誰に:校長先生か教頭先生
  • 退職理由:本音より建前

時期:11月頃の人事調書提出の時がベスト

教員の自己都合退職が一番多いのは、3月末。3月に退職する場合は、11月頃の管理職との個別面談の際に伝えるのがベストでしょう。

なぜなら、来年度の人事が決まる前だからです。

個別面談では、来年度の勤務地の希望や担当学年の希望などを話しますが、その時までに辞めることがはっきりと決まっているなら、退職を伝えるとスムーズです。

私自身は6月に伝えてしまい、早すぎたと感じています。「あと1年やったら退職する!」と決めていたため、6月ごろの面談で、伝えてしまいましたが、面談の度に、「気持ちは変わらないのかい?」と聞かれ、校長先生に気を遣わせてしまいました。

【年度途中に辞める場合は】

このまま続けたら病気になってしまうと感じる場合やすぐに教員を辞めてやりたいことがある場合は、年度の途中であっても退職することができます。あなたの健康面や人生設計が一番大切です。

その場合、1カ月前までには、管理職に伝えるようにしましょう。

東京都の規定では、退職に関して、「退職しようとする日の前10日までに、退職届を提出しなければならない。」とあります。退職届は、自治体によって形式が異なるため、見本を受け取ってから書くことになります。管理職に伝えてから、退職届を実際に提出することを考えれば、1カ月前までには退職を伝えた方がよいでしょう。

自分の勤務している自治体の規定を確認してくださいね。

誰に:管理職:校長先生や教頭先生

伝えやすい方で大丈夫です。

私は、校長先生に伝えました。

なぜなら、教頭先生はいつも職員室にいたため、話すタイミングが計れなかったということと、なんとなく止められそうな気がしたからです。

退職理由:本音より建前

 本音     

・忙しすぎて       

・教員という仕事に自信がもてなくて        

・先生方との関係に悩んでいて

本当の辞めたい理由はあると思いますが、退職理由を伝える時は、外的要因やマイナスに思っていることがあるとしても、建前(前向きな面)を伝えるべきです。

なぜなら、解決策や改善策を出され、退職を止められる可能性が高いからです。

注意:「退職するか迷っていて、その問題が解決できるなら、続けていきたい」と考えているのであれば、本当の理由を話すべきです。管理職に相談することで、教室にサポーターを配置してくれたり、業務を減らしたり、何らかの対応をしてくれるはずです。

辞めることがはっきりと決まっているなら、建前を話すとよいでしょう。

退職理由の例

・新しい職業にチャレンジしたい

・子育てに専念したい

・家族の介護があるので

私自身は、新しい職業にチャレンジしたいと伝えました。

詰めが甘い私は、どんなことを考えているのかと聞かれ、上手く答えられなかったので、

ざっくりでも答えられるように考えておくとよいかもしれません。

結局私は、学校現場以外の社会を見てみたいと話しました。

【STEP2】退職届を提出

退職を伝えると、校長先生から退職届の見本をもらうので、見本通りに書いて提出。

※自治体によって、書式が決まっているようです。

ちなみに、私の自治体では、退職理由は「一身上の都合」と書けばよかったので安心しました。

【STEP3】事務の先生から受け取った書類を提出する

  • 退職金の請求
  • 公的年金
  • 健康保険

事務の先生が教えてくれるから、特に困ったことはなかったよ。

退職後、健康保険は、自分に合ったものを選ぶことになるので、比較して安い方を選びました。

【別記事】退職手続きについて、詳しく解説!(準備中)

【STEP4】退職!

退職までの手続きについては以上です。

転職活動や引継ぎなど、手続き以外ですべきことをまとめました。

こちらの記事も合わせてご覧ください。

【別記事】退職までにすべきこと(準備中)

退職してよかったこと【体験談】

私は、9年間続けた小学校教員を退職しました。

 

退職するまでたくさん悩みましたが、退職して良かったことがたくさんあるので、みなさんの退職を考える参考になれば幸いです。

時間と心に余裕ができた。

なんといってもこれが1番!

教員時代は、平日は帰ったら夕飯を食べ、持ち帰った仕事があればやって寝るだけで、自分の時間はほとんどありませんでした。

教員を辞めてからは、自分で自由に使える時間が増え、やりたいことができ、家族との時間も増えました

そして、何より心に余裕ができることで、全く違う世界が見えています

 

  • 道に咲く花に気づく
  • 人のやさしさに気づく
  • だれかを気遣うことができる
  • 朝からコーヒーを入れて、ホッと一息

自分とじっくり向き合うことができた

  •  どんな生き方がしたいか
  •  自分にとって大切なことは何か

人生で大切なことをじっくりと考えることができました

私が実際に教員を辞めてから、自己分析をした方法を下の記事にまとめました。教員を辞めてから、自己分析をしましたが、先生でいるうちに実践していたらよかったと感じています。ぜひ、ご覧ください。

【別記事】自分と向き合う「自己分析のしかた」(準備中)

 

変な言い方かもしれませんが、教員を辞めて大きく変わったのは、「息が大きく吸えるようになったこと

毎日慌ただしく、考えることもたくさんある中で、呼吸が浅くなっていたのかもしれません。

頭の中もいつも詰まった感じで、体もクタクタ。

今この記事を読んでくださっている先生方も日々の業務で、疲れていませんか。

気づいたときに深呼吸してみてください

他にも辞めてよかったことがたくさんあります。

長くなってしまうので、こちらの記事にまとめました。

【別記事】教員を退職して良かったこと【体験談】(準備中)

まとめ

小学校教員を辞める5つの理由
  • とにかく多忙
  • 職場の人間関係
  • 保護者の要望や介入
  • 子育てとの両立に悩む
  • 新しい教育に対する負担
退職の仕方を4ステップで解説
STEP
退職したいと伝える

時期:来年度の人事が決まる前の11月頃までに。個別面談時がベスト

誰に:管理職(校長先生や教頭先生)

退職理由:本音より建前 マイナス面より、次に〇〇をしたいと伝える

STEP
退職届を提出

自治体ごとに形式が異なるが、見本通りに書けばよい

STEP
事務の先生から受け取った書類を提出する
  • 退職金の請求
  • 公的年金
  • 健康保険
STEP
退職!
退職してよかったこと【体験談】
  • 時間と心に余裕ができた。
  • 自分とじっくり向き合うことができた

辞める理由は人それぞれですが、この記事を読んで、退職までの流れがわかったと思います。大まかな流れがわかるだけでも安心感がありますよね。

退職の手続きがわかった後は、退職までにやることをチェックしてみてください。

【別記事】退職までにやること(準備中)

教員を辞めるか迷っている人は、こちらの記事がおすすめです。

【別記事】教員を辞めようと思ったらチェックすべきこと(準備中)

最後まで見て読んでいただき、ありがとうございました。

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